ジャイアン(剛田武)といえば
わがままでキレやすく剛力・傲慢でクラス中から脅威に思われている少年
こんな奴見かけたら「おまえはジャイアンか!」
日本人ならだれしもそう思うだろう
ジャイアニズムという表現が辞書にのってもいいくらいだ!
(・・・今試しに検索したらwikiで出た、なんだ)
だたジャイアンには怖いお母さんがいて
いき過ぎる時には母が成敗してくれるし
ジャイアンもすぐ尻尾をまく

この腕白坊主に官位を与え
直衣を着せ烏帽子を冠せれば
中山忠光だ

この人について著した書籍はおそらく現行の出版物には無い
そのため中古で探すと貴重な古本ばかり
どうしてもこのジャイアン公家が気になっていた私は
マーケットプレイスで
「中山忠光暗殺始末」著 西嶋量三郎
新人物往来社 昭和57年発行 定価2500円
を、どうした私 と思いながら5000円で購入
$ringooojiのブログ
しかも、国会図書館で何冊か下読みして慎重に選んでいる
手に入れたのは1年くらい前、今買おうとすれば1万円超えている

この中山忠光という人は
明治天皇の外叔父にあたる
姉が明治天皇の生母だ

黒船が来て 幕府が条約結ばされ 安政の大獄がきて 
家老(井伊直弼)が水戸の鎖国攘夷派に暗殺され
公武合体のがどうのこうの言ってる時
京都では鎖国攘夷派の長州藩が幅をきかせて
攘夷派公家を金で抱き込んでいた
忠光もその一人、そのころまだ17・8才の少年だ
身分は高いが中山家は貧乏だ
長州が来てからは”毛利の金はオレのもの”といわんばかりに
豪遊しまくりご満悦の忠光

忠光の思想は
幕府を倒して天皇の世を復活させるべし、でもって欧米列強皆殺し!だ
父(中山忠能)に「武家の専横を抑え朝権を回復するために粉骨砕身することが皇恩に報いることである」
と言われて育ったとか。

とにかく手に負えないほど過激で
突然「いまから岩倉(具視)を殺しにいく」といって
取り巻きの久坂玄瑞(長州藩士)武市半平太(土佐藩士、土佐勤王党)
などが慌てて手を回し父親に言い伏せさせ
じゃあ関白に迫りに行くといって
面々を引き連れ幕府寄りの公卿を脅迫で辞任させたりしている
父忠能も、誅殺された者の耳を家に投げ込まれ
”辞任しなければ殺す”的な脅迫を受け参議を退く
このころ土佐の勤王党などが天誅と抄し開国派の幕臣などを
暗殺しまくっている
忠光もその空気に乗って調子づいていたのだろう

久坂も武市も馬鹿じゃない、冷静に情勢を読み慎重に行動したい
でもこのジャイニーの突発的なわがままによって相当振り回されている
彼を止めれる者はだれもいない
ジャイアンは商店を営む家の子だからいいのだ
けして官位を与えてはならない。

本の中身について
書きたいけど
”箱根の坂(下)”の続きを読まなければならないので
とりあえずここで、
面白くない本ならば2~3ヶ月くらいかかってダラダラ読む上
途中で放棄してしまう
そんな本たちが本棚に入りきらくなて
そこらへんゴロゴロしてるのを横目に箱根の坂(中)巻を手に取る
昨日は休日だったので一日で読み終えた
読書はもともと苦手だったので
今は読破の喜びでいっぱい(まだ下巻がございますけど)
 

「血がたぎる」とか「沸騰する」とか
「体中の血が逆流するとか」
血による感情表現があるけど
「血が酢になって紫色にかわるほどにきらい」ってどんなだ
とにかくクソ程嫌いなんだろう
この感情の持ち主が
駿府館(城)の庭掃きの老人
この人もまたたまらないほど素朴な人物
じっと苔の手入れなどしてると
庭の石と間違われるほど。
常に自分の事を灰だと思っている
そんな老人が嫌うのは今川新五郎
駿河の守護今川義忠が戦死し、従兄弟の新五郎が
台頭し守護の館に居座っている
(守護とは領主・藩主のような存在)
でも実質守護ではない。

今川義忠と早雲(新九郎)の妹との間に
男の子が産まれていたので
家督はその子が継ぐのが正式だけどまだ幼いので
従兄弟の新五郎がとりあえず仮の守護を努めるが
隙あらばこの子を暗殺しかねない

そんな中、世を捨てたはずの早雲が
妹とその息子を守る為京から駿河へ下る

駿河から箱根の山を超えた関東の一帯は関東官領といって
一応室町幕府の管轄だけど西の将軍家とは対立関係で
脅威となっている
駿河は西側と結んでるのでまさに軍事境界線で
早雲はその境界線に近い城に入り
関東の情勢に目を光らせつつ
10年程かけて足下をかためる

この時代、先の応仁の乱の事もあり
武家貴族の権力は実を伴わなくなり
各地で一揆が起こり
守護を追い出す国まで出たほど
農民や地侍が力を持つようになっていたが
幕府はじめ支配層にはまだその情勢を読み取れない者も多かった

この巻で敵となっている新五郎もその一人で愚物に描かれている
新五郎とその弟が隣国と結んで世継の母子の隠れている館を
襲わせる暴挙に出たので
早雲率いるアンチ新五郎派(地侍など)がついにこの兄弟を討伐した。
このとき世継ぎの子はすでに立派に成長してたので
無事駿府館に入り駿河守護となる
めでたし。

早雲は「この世に幕府ほどあてにならないものはない」という
国をあてにせず時代を先読みする者が勝利してゆく忙しさは
現代と重なるようだ。
来月末頃箱根の温泉にいくと決めた
今回、小田原城に立ち寄る予定なので
それまでに小田原城に焦がれるような
テンションになっていなければならない
何も知らないで城や寺を訪れるのと
思い入れを持って訪れるのとは
その楽しみが雲泥の差
この城についての私の知識は薄っペラい
安土桃山時代に秀吉の大軍にかこまれ
北条氏が城を開け渡した
江戸時代は徳川の家臣大久保氏が入ってた
そのくらい、このままでは
折角の城に失礼だ
かといって、wikiで概要をさらうだけでは
思いをはせるまでには至らない
で、「小田原城 司馬遼太郎」で検索し
引っかかったのが「箱根の坂」
文庫で上中下と3巻ある、私の読書力で
一ヶ月以内に読破できるだろうか
不安ではあったけどアマゾンにて購入

司馬遼太郎は大好きで
いままで読んだのは
燃えよ剣
最後の将軍
龍馬がゆく
胡蝶の夢
幕末
人斬り以蔵
すべて幕末のもの
今回の「箱根の坂」は
あまり知らない室町時代
主人公は伊勢新九郎(のちの北条早雲)
上巻は新九郎時代、彼が30代頃の話になっている
この頃の彼は無名の厄介人たっだ為か資料が乏しく
人間性は作者の想像で綴られる他ないけど
後に戦国時代の口火を切るような存在になるとは思えないほど
すごく地味で素朴な人物に描かれている

話は応仁の乱の最中からはじまる
足利将軍の弟足利義視の取り次ぎ役の一人なのだが
新九郎はこの無力の人に失望している
やがて京の戦火を逃れる為他の地へ逃げるのに動向するが
あいそが尽きたのか、義視の奉公を辞め京に戻り出家し早雲を名乗る
駿河の守護今川義忠の側室になった妹分の使いがやってくる所で
上巻は終わり

思っていたより全然面白くて
私にしては早く平日の4日間で読めた
このぶんなら来月の箱根行きに間に合いそうだ。
いよいよ舞台は関東地方へ、
小田原城はかする程度しか出てこないのではないかと
不安を抱きつつ中巻へ・・・