イリジウムの材料価格が、年末比で3.6倍! | 【金属アレルギー専門】TOKYO DIAMOND 代官山指輪工房

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 金属アレルギーでも美しい結婚指輪を着けたい!
 そんな方の為に、9種類の素材から選べるオーダーメイドリングをお作りしています。

最近、イリジウムの指輪のお問い合わせが増えています。

しかし、価格のことをお伝えすると、ぱったり返信が無くなります(笑)。

もともと高いイリジウムの指輪(昨年秋の時点でペアで80〜90万円前後)ですが、約3倍にもなっているので、仕方ないですね。



なにが起きているのでしょうか??

詳しく書いておきたいと思います。

 

また、末尾には、イリジウムに替わる素材のことにも触れていますので、どうぞお読みください。



4/9の日経新聞で、こんな記事が出ています。
 

 


"イリジウム6000ドル超え 半年で4倍
水素生成で需給逼迫観測

 

電子部品などに使う貴金属の一種、イリジウムの国際相場が騰勢を強めている。指標となる欧州渡しのスポット価格は1トロイオンス6140ドルと半年前の4倍に上昇。初めて6000ドルを上回り、最高値を更新した。主産地の南アフリカで供給不安が続くうえ、脱炭素化のカギとされる水素関連の需要拡大も意識されて高騰に拍車がかかっている。"
引用元:日本経済新聞(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB08BUD0Y1A400C2000000/



世界が「グリーン投資」や「脱炭素(カーボンニュートラル)」の名の下に舵を切ったのはいいのですが、それを見越して先回りで、こういう材料を買い急ぐ動きが加速しているようです。

 

 

僕たちは、ただイリジウムの美しさを愛でたいだけなんですけどね。。。。

 



イリジウムは、水素燃料電池の触媒として、性能向上に対して非常に優秀な効果が見つかっています。

東北大プレスリリース:第3元素添加による燃料電池用触媒の性能向上 ―燃料電池自動車用高性能触媒のための原子レベル開発設計指針―
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2021/02/press20210201-02-third.html

 

引用元:東北大プレスリリースPDF(https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20210201_02web_third.pdf

 



ただ一方で、高価な白金族を使っていた燃料電池の触媒材料を、ジルコニウムなどの安価な材料で置き換える研究も進んでいるようです。

燃料電池、白金使わず 自動車普及へ素材代替
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOHD085OM0Y1A200C2000000/?unlock=1


がんばってほしい!!


こういう研究が実用化されれば、現在の白金族(ロジウム、パラジウム、イリジウム、プラチナ)の高騰も落ち着くのでしょうか。

10年とか15年先ぐらいでしょうか。まだまだ時間はかかりそうです。

ただ、その頃までのインフレを考えると、額面上の値下がりは考えにくいようにも思います。




今のイリジウム価格だと、イリジウムの結婚指輪を作る場合、平均的な幅3ミリぐらいのペアで、200万円を超えるぐらいになってしまいます。

一般的な感覚だと、ちょっと躊躇しますね。

 

 

こちらの最新の制作のイリジウムの指輪が、昨年の秋にご注文いただいたものです(価格も記載していますのでご覧ください。)。
↓    ↓

 

 



これまでの約10年で、50組ほどのイリジウムの指輪をお作りしてきましたが、もう作れないでしょうか。

高融点な上に、非常に硬くて、制作が大変な素材ですが、作れないかと思うと、ものさびしくも思います。

 



というわけで、買えなくなってしまったイリジウムの指輪のお話でした。
(もちろん、それでも希望する!という方にはお作りいたします。)

 

 

 

追記:

 

ちなみに、純イリジウムに替わる素材として、
TOKYO DIAMONDでは、

「イリジウム割プラチナ」

という地金を開発し、用意しております。

 

プラチナに、イリジウムを10重量%混ぜて、硬さを出した合金です。

 

先端技術分野では「キログラム原器」に用いられる、不変の代名詞のような金属素材です。


イリジウムとほぼ同じ色味で、
世の中一般に流通するプラチナ(パラジウム割プラチナPt900-Pd100)よりも色が明るく、
パラジウムを含まないので金属アレルギーにも配慮した地金です。

適度な粘りもあってサイズ直しができるので、
サイズ直しができない純イリジウムに比べて扱いやすく、
普通のプラチナの指輪の、上位互換の素材といった感覚で着けられます。

価格としては、平均的な幅3.0mm前後なら、
ペアで34〜36万円前後というようになります。


こちらに、イリジウム割プラチナで制作した写真画像をたくさん掲載していますので、ご覧ください。
https://tokyo-diamond.jp/category/%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%81%e3%83%8a%e3%81%ae%e6%8c%87%e8%bc%aa/

 

 

 

 

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