先日のことですが、小笠原に行ってきました。
こんな荒磯も、東京都なんですよね。
さて、そんな小笠原で、宿泊した宿のおかみさんから受けた、ご相談。
この仕事をやっていると、本当に色々な相談を受けます。
行く先々で、またネットやお電話のお問い合わせで。
今回のご相談は、このサンゴをジュエリーに加工できないか?というご相談。
小笠原では、最近、サンゴ漁が盛況らしく、漁師の現金収入のトップ2が、メカジキ漁とサンゴ漁だと言います。
確かに、魚を獲っても、築地までの輸送費がばかにならず、ほとんど利益が出ない。
メカジキだけは、日持ちがする上に、いい値段がつくので、利益が出るとのことです。
もう一つがサンゴ。
サンゴなら鮮度は関係ないし、年に数回高知の市場まで持って行って、稼ぐ漁師は年商数千万円になるのだとか。
もちろんライセンスの問題があったり、簡単には始めることはできないみたいですが。
サンゴは中国で需要が大きいことから、賑わっているみたいです。そういえば中国船がサンゴを獲りにこの辺りに出没するとかいうニュースもありました。(これはサンゴが目的ではなく、偵察を目的に漁船を装った船という話もありますが)
それで話は戻って、宿泊した宿のおかみさんのサンゴ。
おかみさんの旦那さんは、サンゴ漁もしているとのこと。
上の写真のサンゴを旦那さんからもらったのですが、中国からのお客さんに見せると、譲ってほしいという声をたくさんもらうので、値段を調べてみると、これで130万円もの値が付くことが分かったそうです。
僕自身、サンゴはそれほど詳しくないのですが、この深い赤色が中国では人気なんですね。
いざ、ジュエリーに加工してほしいと相談を受けても、即答では妙案が浮かびませんでしたが、かんざしとか帯留めとか、そんな感じでしょうか。
どなたか、いいアイデアを持っていたら、お知らせくださ~い。一緒に形にしましょう^^
ちなみに、なぜこんな記事を書いてみようと思ったかというと、世の中にはジュエリーや鉱物、宝石、金属について、人に知られていない情報と、一方でヒトの悩みや困りごと、要望などが、たくさん存在していると思ったからです。
そして、そんな鉱物・宝石・金属と、ヒトの間の関係をより良くする者として、僕以上の人間は世界で他にはいないのでは、と自負したからです。手前味噌ではありますが、一種の使命感のようなものを感じています。
金属アレルギーにならない指輪、はそんな中の一つの解だと思いますし、ジュエリー分野の冶金において、これまでにも多くの問題解決を積み上げてきました。
形になったものは、これまでもホームページで公開してきましたが、
→ http://ringology.org/muscat1b/
形にならなかったご相談も、考え方のプロセスや返答の内容、形にならなかった経緯なども含めて、このブログに残すことで、今後より多くの問題解決の場になったらと思っています。
TOKYO DIAMOND 代官山工房
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