金属アレルギーフリーで、銀白色の美しい金属、ハフニウムの指輪。
非常に稀少でバルク材がなかなか確保できない事、そのため材料原価が高価なこと、制作工程が特殊であることなどから情報も少なく、またネット上にも確かな情報がないことから、詳しいことを知りたい方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで今日は、ハフニウムについて、いただいた質問への回答を、以下の通り、まとめさせていただきました。
質問1:
扱っているハフニウムの純度を教えてください。
回答:
こちらが、材料供給元から出してもらった成分分析レポート(実測値)です。
ロットによってわずかなバラツキはあると思いますが、純度99.9%以上が確保されている純ハフニウムです。
代官山工房では、この純ハフニウム材を切り出し、削り出して指輪の加工しているため、成分が変わる事はありません。
なお、ハフニウムの純度は、Hf+Zrが99.9%というように表記されます。これはハフニウムとジルコニウムの分離が非常な困難なため、ハフニウム材にはどうしても1~2%のジルコニウムを含まれるからです。微量のジルコニウムが含まれていても工業用途として実用上の不都合が無いため、純度はHf+Zr99.9%が確保されていることで必要十分とされています。
質問2:
ハフニウムについて、こちらの厚生労働省の安全データシートには
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/0893.html
「10.安定性及び反応性」のところで、「強酸、強酸化剤、ハロゲンと激しく反応し、爆発の危険をもたらす。」とありますが、どの程度の「強酸」まで大丈夫なのでしょうか?
日常的に使う洗剤や漂白剤、強酸性の温泉などでは、問題ないのでしょうか?
回答:
こちらにつきましては、どういった状態のハフニウムを用いた結果なのか前提の条件が明確ではないので、わたしのほうから断定することは出来ないのですが、前後の記載から推察して、粉末ハフニウムのことを言っているのではないかと予想しております。
金属はハフニウムに限らず、バルク材(塊の状態)と粉体(粉末)とでは、ふるまいが大きく異なります。また、ほとんどの金属の粉体は反応性が高く爆発物として扱われます。
ただ、ハフニウムはバルク材となると、王水、フッ酸以外の酸には不溶、強アルカリにもほとんど溶けないので、日常的に触れる薬品や、酸、アルカリ、もちろん温泉などでも反応は起こらず、問題が起こることはありません。
ハフニウムの指輪は着けたままで、温泉も洗剤も、薬品に触れても、何も気にする必要がありません。
質問3:
厚生労働省の安全データシートには「11.有害性情報」のところで「長期又は反復ばく露による肝臓の障害のおそれ」というのも気になります。
人間に関するデータはなく、ラットの試験データだけではあるのですが、それでも、厚生労働省が「区分2」に指定しています。指輪を飲み込んだり、削れたハフニウムが少しずつでも長期的に摂取すると、リスクがあるということでしょうか?
回答:
こちらに関しましては、わたしの勉強不足のため、明確な回答はできません。
資料に目を通しましたが、動物実験に用いられた溶液が四塩化ハフニウムという点から、イオン化した状態のハフニウムを摂取した場合には、人体にも影響があるのかもしれません。
ただ、私がこれまでに調べ続け、また聞いた範囲では、ハフニウムは同族であるチタンよりも反応性が低く、安定であるということです。また大気中ではすぐさま酸化するため日常的な環境でハフニウムイオンの状態で遊離したものに触れることもほとんど考えられないです。
そのことから、指輪そのものを飲み込んだり、削れたハフニウムの粉が経口摂取されても、吸収されず、そのまま体外に排出されるだけです。
もし他にもご質問がありましたら、お訪ねください。
金属アレルギーにならない結婚指輪
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