約150万年前のアフリカのサバンナ。
ハンドアックスという武器と、
集団で生きる強みで、
ライオンなどの猛獣を凌ぐ力を得た原人たち。
食の安定を得て、
たぶん、夜になれば、火を囲んで、
集団の楽しみをつくりだしていたのだろう。
音にあわせて、一緒に歌う楽しみ。
リズム、踊り、舞も創作されただろう。
楽器も多種類つくられただろう。
歌はおまじないのように、
決まり文句を声に出す、
いのりのようなもの。
集団で声に出すことで、
集団の一体化が進む。
火の活用、料理法の発見。
美味しい食べものを創る能力。
そして、より切れ味のいい石器。
それらが原人たちの生活力を高めた。
ホモ・サピエンスとなってからは、
毛皮を身にまとい、
洞窟で集団生活。
音響に優れた洞窟を探し、
火を囲んで,うたげが催されただろう。
祭りの舞台。
様々なイベント。
色々な種類の楽器もつくられた。
洞窟は彩色された動物の壁画で囲まれた神聖な場所。
そこでは特別な歌が合唱される。
集団の象徴である歌。
いのりの言葉から始まり、
多くの言葉がつくられたのだろう。
話し言葉を駆使する新人類の誕生となる。
カラスでさえも、30種類以上の鳴き声。
その組み合わせを考えると、数千以上の意味を伝えられる。
犬なら、鳴き声はさらに多種類。
表情や身体全体の動きも豊富。
数万種類の意味を伝えることができるのではないだろうか。
農耕の発達で、人口が増えると、
集団が大きくなり、文字が生まれる。
文字は、記録するためにつくられた。
収穫の記録、集団の決まり事の記録。
暦や地理の記録も大事。
言葉が生まれたみなもとは、音楽だろうか。
音楽は言葉以上に意味が深い。
宇宙の真理が知りたければ、
数学ではなく、音楽を学ぶのがいいかもしれない。
言葉の発達と音楽。
万葉時代の歌謡は、まさにヤマト言葉の発達につながっている。
祭りは地域社会の連帯に不可欠。
祭りの主役は、歌謡や音楽。
今の時代でも、同じ。
古事記を読めば、
本文よりも歌謡の方が光る。
歌謡で伝える意味がとても大きい。