柿本人麻呂

生涯のことがほとんど分かっていない。

どこの出身で、どこで死んだかをふくめ。

 

万葉集によれば、天皇や皇子や皇女などと親しくできる地位にあった。

明らかに、朝廷の高官。

しかし、文献に名はないという。

 

出雲口伝によると、

古事記暗唱の稗田阿礼は柿本人麻呂という。

ありえる話である。

 

天武のときから編集が始まり、

元明に献上されている古事記。

 

古事記には歌謡が200以上ある。

その多くに柿本人麻呂の手が入っているのではないだろうか。

 

日本語ができあがる最大の貢献者ともいえる。

 

古事記は未完成のままで献上されたのではないだろうか。

作者が死んでいるので、完成できないだろう。

 

記紀は元明天皇と不比等の意図が大きい。

第一、万世一系する方針。

実際、天皇の位をめぐり、雑多な争いがあった。

それらを可能な限り最小にしなくてはいけない。

天皇の神聖さを保つためである。

 

初代天皇も故意に大昔にしている。

紀元前の日本には、すでに出雲王国など沢山の国があったようだ

それぞれに建国の物語があった。

 

古事記は、主に、出雲王国と阿波国の神話を使っている。

饒速日など徐福の後継世代の話は最小に。

 

柿本人麻呂のことを知れば、

ますます古代がおもしろくなる。