老化が激しく、一人旅もできないほど弱ってしまった。
しかし、家の中にいれば、やることは多い。
今日は、天使(娘)の衣類の整理をした。
エアコンの掃除も。
昼食には豚コマ切れが残っていたので、
肉たっぷりのうどん(ナッツのゴマダレ)。
目の老化でテレビを見ていると疲れる。
テレビを見る時間は最小となる。
また、本を読むのも疲れる。
友人のことを思い出した。
早稲田を卒業した人。
司法試験に何度か挑戦している。
なぜ、受からなかったのか、
多分、勉強に集中できる環境になかったからだろう。
家業を手伝っていた。
楽器やレコードなどの小売り。
ギターが上手だった。
セミプロだったと思う。
しかし、ギターでは食えない。
楽器屋がダメになり、
学習塾をやっていた。
私と同業。
彼は英語が得意。
青年海外協力隊でケニアにもいた。
その間にキリマンジャロに登っている。
そのときの旅行記を見た。
おもしろかった。
山が好きで、
山岳専門の季刊誌も出していた。
編集長。
これは大変。
書くだけでなく営業が不可欠。
長いことやっていた。
とにかく、多才だ。
だが、人間関係が不得意。
多くの仲間が彼の周りに集ってくるような性格ではない。
私とも不和に。
私も変わり者、彼も変わり者。
道で出会っても、目で挨拶するだけ。
私の住んでいる町で、
語り合える貴重な友だったが、
会話もできない関係となった。
友人というのは、さびしい関係。
長く付き合える友人は私に稀。
最近、亡くなった。
葬儀も寂しいものだったという。
私の葬儀も似たようなものだろう。
彼と違い、私には子供たちがいるが。
売れ残った山岳季刊誌が積み上げられていた。
結局、捨てられたのだろう。
なかなか良い本だった。
山が好きな人なら、喜んで買うと思うが。
彼は営業が不得意だった。
52年前、彼は私の結婚式にも来てくれた。
生涯続く良い友人になれたはずなのだが。