人の一生で一番大事なこと?
それは、最後をどのように生きるか、
70代の後半からの生き方だろう。
私の得意は、瞑想だった。
こころや内面との対話といえる。
しかし、78年生きて、
人にはこころも内面もない、という真実を知った。
あると思っているのは、思い込みがあるから。
こころや精神や魂や内面、それらは全くのマボロシ。
人があると思い込んでいるだけ。
たぶん、動物と違い、人には精神があると信じたいのだろう。
あって欲しいと願う人々の思いが積もり、
精神や魂やこころなるものが生まれたのだろう。
ある意味、人の尊厳の根拠ともいえる強い願い。
こころもないなら、動物と同じになってしまう。
動物も人も、ともに意識がある。
今を実感する能力。
意識はあるが、内面やこころなるものはない。
動物も人も同じ。
肉体が老化するのが晩年。
老化とは、衰えること。
次第に働かなくなっていく。
正常な機能が異常さを露呈してくる。
寿命ともいえる。
生きもの全てが平等にもつ運命。
生きものが生きるには、肉体の正常な働きが不可欠。
それができなくなると、方々に不調が生じる。
最期には統一体として動かなくなる。
不調が増えていくのが晩年。
つづく