人の生は、奇跡の連続。
普通で平凡で当たり前のことは決して起こらない。
常に、一瞬一瞬が、奇跡。
この広い宇宙で2度と生じない奇跡。
奇跡で、はかない、だから美しい。
いのちは美しい。
美しいけど、
まぼろしには違いない。
マボロシだから美しいのかもしれない。
人は生の賛歌をうたう。
私は、生を賛歌したくない。
生は尊ぶには、美しすぎる。
私にできるのは、享受するだけ。
おいしいものを食べるように。
人は死を体験できないが、
死が平安を与えることは、確信。
死の方が、生よりも、よりリアル。
リアルでかつ、静かで、安定している。
そこでこそ、真に、落ち着けるのではないだろうか。