今、読んでいる本がおもしろい。
「木から辿る人類史」ローランド・エノス著
人類の祖先、大型類人猿たちは樹上で生活していた。
そして、
二足歩行の進化は、地上ではなく樹上暮らしの間に
能力を獲得していったという。
約600万年前の最古のヒト族の大腿骨に証拠があるという。
ヒトが二足歩行を進化したのは、樹上生活の間というのが意外。
そして、大型類人猿たちの樹上での移動で、
自己像が明確になっていった。
自己像とは、自分に何ができないか、何ができるか、
自分と他との違い。
それが明確になること。
大型類人猿たちは、小型のサル族と違って、
樹上の移動が難しい。
樹木の先端の林冠ではオラウータンでも落ちたら死ぬ。
木々の枝の特徴を把握していないと、移動できない。
非常に危険な環境。
さらに、葉ではなく果実を主食とするので、
木々の空間認識が必須。
果実が実る時期や場所の特定など。
周囲1km以上の詳細な地図を知っていないと生活できない。
二足歩行と両手の活用で、
移動能力が進化していった。
最近、私は、
玄米ご飯に変えた、非常に美味しいので、
知人に会うたびに、「玄米はいいよ」と言うが、
良い反応を示す人はいない。
どうしてだろう。
スーパーで売っていないから、
玄米食を昔の風習と思っているから。
実際に食べてみて、白米よりも格段に食べ応えがある。
もちろん、栄養など抜群。
宮沢賢治さんは、毎日玄米4合と味噌と野菜で、
生きるのに充分と書いている。
完全食らしい。