今日の新聞、久しぶりに良い記事が。

 

朝日新聞「窓」欄・・娘がのこした横顔・・

生まれる前から右足がないと判明。

出生後、先天性の心臓病と診断された娘。

16歳5ケ月で亡くなる。

 

学校には行けず、病院と施設、自宅を行き来する生活。

常に車椅子。

6歳頃、絵を描く楽しさを覚え、

熱帯魚の図鑑を見ながら模写するのが好きだったという。

 

父親は仕事が多忙、母親が付きっ切りで育てる。

その母が昨年3月にクモ膜下出血で急死。

3日後に娘は大きなけいれん発作。

父親が仕事を辞め、看病する。

 

ある日、2人でテレビを見ていると、

娘はCMの女性に引き付けられた。

「お父さん、この人かわいい、調べて!」

タレントの三浦理香子さんだった。

父がインスタグラムで見つけ、

メッセージを送る。

「三浦さんの絵を描いて送りたい、と」

すぐに返事が来て、「ぜひお願いします」

 

その日から、娘は元気を取り戻した。

医師の許可をもらい、

入院中の病室で、三浦さんの写真を模写して送る。

 

すぐに返事が届き、

体調を崩していたが、涙を流し喜ぶ。

それから一週間後、娘は心不全で逝く。

9月19日、母親が亡くなり、半年後。

 

とても、感動的な記事。

 

お母さんは、娘の看病で疲れたのだろう。

半年後に逝くとは、母子の絆の深さを感じる。

 

16歳と5ケ月の人生。

しかし、濃厚で充実した一生と思う。

母と娘。

すばらしい生き方。

 

人生は長さでないと、強く実感できる実話。

 

まさに、死は最高の栄誉。