人生で最も悲しい教訓は何ですか?

 

人として生きることは、とても哀れなことだという真実です。

 

若い頃、人は夢や希望があります。

生まれて間もない故、この世は可能性で満ちています。

 

人生経験を経て、多くの夢が叶い、たくさんのご褒美に囲まれて生きるようになります。

しかし、人は体験から学びます。

この世は天国で楽園だけど、人であることの限界です。

 

人の認識には脳という情報処理の限界があります。

脳がつくる意識という狭い世界です。

それはある意味、妄想や幻覚に近いものです。

人として生きることは、その限界の中に閉じ込められて生きることです。

 

例えて言えば、死刑囚のように独房に閉じ込められた人生です。

そして、ある日突然、どんなに泣き叫んでも死刑が執行されます。

 

意識がつくる狭い独房・世界で生きる人には、

意識の外に出ることはできません。

知ることも限られています。

学びや体験で知りえる範囲も狭いのです。

 

言葉や概念という拙い道具しかない人は、

世界の真実や法則に達することもできません。

 

人として生きることは、いいこともいっぱいあるが、

とても哀れなことだと深い諦観に達する他、

人に残されたみちはありません。

 

ただ、唯一の救いは死です。

死は、人生の最期に神様から与えられるご褒美です。

「よく、がんばったね」というねぎらいです。