質問「人生を楽しむということはどんなことなの?」

 

人生を楽しむには、人生とは自分がつくる独創的な作品であるという自覚が必要です。

人から与えられた常識やレールや枠組みを守っていては、人生を自分固有のものにはできません。

たぶん、小学校の頃、もっと幼い頃から、自分の好みにあったやり方を、

自分で創意工夫して、身に着けていくことが必要です。

 

親や先輩や教師がどんな意見を言っても、それは一つの意見にすぎません。

全ての責任は自分にありますから、自分の判断が最優先です。

 

自分の道を歩むとなると、前人未踏の探検となります。

そこでは、危険や冒険がつきまといます。

わくわく感や緊張や喜びも、また格段に大きいものがあります。

 

楽しむとは、変化を受け入れ、むしろ、変化の中に身を投じて、

変化する自分を全身で感じることです。

 

長い人生の過程で、あなたは、様々な変身を遂げるでしょう。

まさに、わくわくする体験が待っています。

 

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質問「100歳まで生きるのが誰にとっても現実的な時代になってきました。

90歳位までは楽しく色んな仕事をしていきたいのですが、

唯一体力的なことが少し心配です。健康面で具体的に気を付けることは何でしょうか?」

 

人の心身は各人固有なので、対応にはその人だけの特別さが求められます。

従って、一般的に役立つことを回答します。

 

まず、健康や病気についての情報は世にあふれています。

大事なことは、批判的に吟味できる広い視点を持つことです。

そのためには、医学や治療やこころについても深く学ぶ必要があります。

少なくとも、普通の開業医に意見できる程度には、深い知識をもってください。

自分の病気の特性や治療についての意見です。

 

もし、幸運なら、あなたは、70歳までに色々な病気を体験するでしょう。

そのたびに、あなたは自分の身体についての知見を深めていきます。

身体の働きは各人異なります。

その特性を知らないと対応できません。

 

70歳から老化が始まります。

老化による変化に対応するには、それまでの経験が役に立ちます。

正常な老化か病気であるのか、判断できるようになります。

 

心身の相関についても深く知る必要があります。

身体の病とこころとの関連です。

心理療法や精神病理についても知見も深める必要があります。

 

以上の基礎の上に、自身の身体・肉体の微かな声を聞く訓練があればいいと思います。

私がお勧めするのは瞑想です。心身の声を聞くには、これが一番です。

 

多忙な人では、身体や心身のメッセージ(内なる声)を感知する機会がありません。

問題が起こる前に、症状が出る前に知れば、対応がやさしくなります。