今、現在、日本の政治や社会の最大問題は?

と問われれば。

 

答えは簡単です。

人々(国民)の無関心。

得票率の低さに歴然。

特に、政治を志す若者が非常に少ない。

 

自分たちの力で社会が変えられると思っていない。

 

その最大の原因がどこにあるのか。

それは単純。

 

国民は、政治への参加の経験がない。

幼い頃から成人するまで、そのような体験をしていない。

学校教育の間で、そんな訓練や練習をしていない。

 

人は体験していないことは、やろうとしてもできません。

 

学校は、訓練の場として最適ですが、

それをやろうとしない。

 

政治への参加の訓練と云えば、

自治の体験が一番です。

 

子どもたちは、年齢があがるにつれて、

自治の体験を豊かにできるはず。

 

小学低学年なら、まず学級の自治。

同時に、スポーツなど幅広い年齢集団での自治。

上級生たちに助言してもらいながら、自治体験ができます。

 

大人になると3歳程度の年齢差は無視できるが、

子ども時代は、3歳違えば、大先輩。

子どもたちは大人の言う事は聞かないが、

上級生には従う。

 

小学も高学年になれば、

教師の助言も必要だけど、自分たちで大体のことは決められます。

いじめ問題が起こったときも、

小学高学年なら自主的に解決することも可能です。

もちろん、一部、教師や大人の助言も必要になるが。

 

中学生になれば、

学校内行事や校則なども、

生徒たちの自治で充分可能になります。

自由討議と時間をかけての会議です。

 

それができるようになれば、

高校生になれば、ほぼ全ての学校運営を生徒に任せられる。

 

何を学びたいか、どのような教師がいいか、

すべて、生徒たちで決めることも可能。

他校との連携や相互啓発。

 

このような自治体験を豊かにしていくと、

自分たちで社会を変えられるという実感が育つ。

 

今の大人のように、

誰かに一任する白紙委任の無責任投票はなくなる。

生徒たちは大人になっても、自分の信念を自信をもって表明するようになる。

 

そうなれば、日本の民主主義も中身があるものに。

 

つづく