私や自分がいないとなると、どうなるのか。

 

肉体の老化はある。

しかし、私のこころや精神はないので、

心の成長もない。

大きな悩みもない。

 

私がいないから、

私の望みや希望もない。

イノチとして沸き起こる欲はある、それが生命力。

 

従って、毎日を生命力のままに淡々と生きる。

ネコや犬のように。

 

どうしたら楽に死ねるかと、

思い悩む人がいる。

 

私の友人たちは皆、

いつの間にか死んでいる。

私の両親も。祖父も祖母も。

 

多分、皆、自分が死んだことさえ気付いていないだろう。

眠りに陥るのと同じ。

いつ眠ったのか、目覚めるまで分からない。

 

死は怖いと言う人は、

死の直前に意識を失うことを忘れている。

意識がなければ、苦痛もなくなる

 

生命を実感できるのが、人として今、生きていること。

私や自分や自我を実感することではない。