人生経験から学んだことの一つが、
人は死ぬまで愚かなまま。ということ。
自分や私や自我なるものは幻想であり、
実体はあいまいで不明なまま。
一生かけても、自分が何者か分からない。
それが人である宿命。
人は哀れな生きものです。
しかし、愚かなままであっても、
生きている間、少しは成長します。
人生経験とは、全身の感覚系と運動系からの
無数の情報を処理し、全身と脳に蓄積すること。
生き延びるための知恵です。
数学など道具を発達させて、生活を豊かにしたり、
瞑想などでメンタルも強くします。
そして、少し成長します。
人が成長するとは、どういうことか。
スポーツなどスキルや能力の成長とは別に、
精神面の成長が重要です。
一般に、精神的強さと言えば、
苦境や苦難を乗り越えて、ようやく身に付くものです。
しかし、いかに大きな困難を体験しても、
新たな困難に立ち向かうときは、初心者と同じになります。
人生では、年とっても、初心者と同じレベルのまま。
それが分かるのが、精神的成長でしょうか。
70過ぎて、自分は偉いと思う人は成長していない人です。
何故なら、人は死ぬまで、初心者だからです。
初心者は偉そうなことを言えません。
未経験なのです。
つづく