私の難聴は、今、かなり進んでいる。

自治会の会議に出ても、まるで聞き取れない。

補聴器を両耳に使ってもダメ。

聞こえる音は大きくなるが、

言葉の聞き分けができない。

 

15年前、補聴器屋で単語の聞き取りを調べた。

すると、10種以上の単語の聞き取りが不能だった。

例えば、「か」と「た」の区別ができないなど、

今では、ほぼ全ての単音の区別が不能になっている。

 

従って、言葉の理解は、前後の文脈で理解するしかない。

知っている事柄なら、大体分かるが、

全く新しい事柄は、理解するのに時間がかかる。

数秒経って、やっと言ったことが分かることが多い。

酷い難聴。

 

70デシベルが聞き取れないのが障害者。

私はだいたい、このレベル。

普通の人の聴力の100分の1程度。

 

生活で困るのは電話。

大事な用件は、何度も聞き返すしかない。

だから、今、電話は妻に任せている。

また、テレビのドラマなどもダメ。

 

私の難聴は、若い頃から始まっている。

20代学生の頃、健康診断で聴力検査があった。

私にとっては、かすかに聞こえる程度の難しい検査。

かろうじて、正常の範囲であった。

 

我が家は、祖父、父と続く3代の難聴。

私は40代から耳鳴りがある。

セミの鳴き声が、ほぼ1年中聞こえる。

私はセミが好きなので好都合だが。

 

50代から、難聴のせいで少し困るようになった。

それでも、まだ軽度なので、補聴器を使っていない。

 

今思えば、その頃から補聴器を使うべきだった。

単語の判別ができなくなっていたのだろう。

まだ初期だから、音を聞き分ける脳の能力は残っていたはず。

 

しかし、長い間(10年も20年も)、

前後の文脈から言葉の理解をやっていたので、

ついに、単音の識別能力が完全に低下したではないか、と思う。

 

60代になって、補聴器を使い始めたが、

すでに聞き取り能力が衰えているので、

聞こえる音は大きくなるが、分からない。

補聴器は役に立たなくなった。

 

耳鳴り、耳がふさがる感じ、難聴、

それに加えて、

60代から、めまい、ふらふらが生じている。

 

今、一番、困るのは、

ふらふらだ。

 

歩くときは、両手に杖がいる。

家の中での転倒に常時、注意が必要。

 

座っているときは、まあまあだが、

立つと、すぐに、ふらふらする。

 

だいたい、震度5程度の揺れに等しいと思う。

 

私の祖父も父も、ふらふらはなかった。

これは、我が家で私だけ。

しかし、子に遺伝しないかと、心配。

 

私の自己判断(単なる、憶測かもしれないが)では、

脳の末梢血管の動脈硬化が原因ではないかと思う。

特に、私の場合は、耳の周辺の血行が悪くなっているのだろう。

 

しかし、ネットで調べると、

耳のあたりの血行を良くする治療はないようだ。

従って、耳鼻科に行ってもムダと感じるので、行っていない。

脳外科のMRには変化がなかったが。

 

これは私の持病の一つ。

その他、まだ一杯、症状がある。