意識について

 

意識は何故生まれたのか。

考えられる一つは、コミュニケーションのため。

 

生きものは、外界からの刺激に反応する。

刺激は、ほぼ無数。

その中で、生存のために適切な反応をしなくてはいけない。

可能な行動は一つ。

 

その選択を円滑に行うには、

無数の刺激を統一的にまとめないといけない。

神経系を一つにして指令を出す中枢の働きが不可欠。

統一的にまとめる機能が、意識になったのだろう。

 

例えば、視力がつくる視界ならば、

視界をまとめて、一つの外界を構成しなければいけない。

人の場合、注意という働きもある。

世界を一つのものとして見る。

これが意識なのだろう。

 

蟻にも、意識がある可能性がある。

完全に本能に従うロボットでないなら、

蟻にも個性がある。

自由意志があるかもしれない。

それなら、意識もあるかもしれない。

 

同じ種でのコミュニケーションとなると、

その場面での最重要事だけを伝えるのがコミュニケーション。

社会生活を営む種には不可欠。

 

何が一番重要か、

それを決めるには、全体を把握する能力が要る。

それが意識なのだろう。

 

続く