差別や格差のない社会について書いた。

 

質問「今日の競争社会を生み出す資本主義体制下で差別撤廃は可能なのですか?」

私の回答は下記。

 

人類社会は、20世紀、餓死者が多数生まれる社会でした。

人口に比べて、資源やエネルギーや食料などのモノに限りがあるからです。

競争過多になる最大の理由でしょう。

差別や貧困や格差が生じる根本的原因です。

 

21世紀中頃には人口増もピークを迎え、

22世紀末には今の3分の1程度に減少します。

また、今世紀にAIとロボットの発達でモノの生産は安価になります。

モノ作りでは価値を生み出せない社会となります。

つまり、資本の利益率がゼロになるでしょう。

そうなると、資本や貨幣というものの価値が非常に下落します。

 

今の社会は、お金、資本、貨幣というものに最優先価値をおく社会です。

言い換えれば、貨幣第一主義です。

お金を持っているかどうかで、人の価値が決まる

という異常な価値観に支配された時代です。

 

22世紀になると、貨幣やお金で測られる基準・もの・ことが非常に少なくなると予想されます。価値観の多様化です。

 

例えば、オリンピックが典型でしょう。

今のオリンピックはアマの大会と言いながら、実際はプロの大会です。

営利が最優先です。

その上にナショナリズムという原始的なものがくっついています。

 

私の予想では、22世紀なると、全ての分野でプロはいなくなります。

何故なら、営利目的がなくなるからです。

利益優先ではなく、競技を楽しむ、学びを楽しむことが第一となります。

順位を決めることは重要でなくなります。

メダルや各種の賞やご褒美はなくなるでしょう。

 

社会貢献については、名誉が与えられるかもしれませんが、重要度は下がります。

 

学問においてもプロはいなくなります。

特許などの私的独占もなくなります。

すべての情報は、公開されオープンになります。

 

政治の世界も同様です。

利益をあげることが重要でなくなるのです。

GDPや経済成長や成功や出世という指標もなくなるでしょう。

 

生活の質が重視されます。

地域性も重要です。

要するに個性や特性の重視です。

文化の多様化も進みます。

スポーツを初め、全ての分野で新しい試みがなされるでしょう。

価値の多様化です。

 

また、22世紀には国も国境もなくなると予想されます。

人類社会の成員は地球上どこでも自由に暮らせるようになります。

当然、差別や格差があるような地域には人が住まなくなります。