昨日のブログで、
三島由紀夫さんは森田必勝を道連れにした、と書いたが。
今日、平岡梓著「倅・三島由紀夫」を読み。
間違いに気付いた。
(平岡梓は三島さんの父)
三島さんは、「死ぬのは自分一人で足りる。
決して道づれは許さない、まして、森田必勝君には意中の人がいるのを察し、
彼の死の申し出を頑強に拒否し続けて来た。
しかし、森田君はどうしても承知せず、結局、
あんなお気の毒な結果になってしまったのです。」
(上記の本から抜粋)
お気の毒という表現は、平岡梓さんの気持ちだろうが、
三島由紀夫さんは一人で死ぬつもりだったようだ。
私の昨日のブログは訂正しないといけない。
11月25日は、三島さんが切腹した日である。
今から、52年前のこと。
冥福を祈る。
本葬は築地の本願寺。
祭壇は写真だけの限りなくシンプルさ。
安藤瞳子氏のデザイン。
1万3千人の会葬者は整然として焼香、
この名状しがたいムンムンとした大衆の体臭に包まれた式場は、
なんだか葬儀だとは思えない感じでした。
大衆色一色で立派な大衆葬儀となったことを、
倅はどんなに喜んだことでしょう。
ある知人は、あんな珍しい心打たれた葬儀は、
生まれて初めてであった、とも評してくれました。
(上記の本から抜粋)