ウイルスと人間を比べると、

喧嘩したら、負けるに決まっている、と云うしかないが。

 

ワクチンは、武器になるだろうか。

相手は、いくらでも変化できる化け物に近い。

固定していれば、つかまえられるが、

常に、変化し続ける。

 

人の遺伝子の半分近くが、ウイルスからの借用。

そして、人の進化にも、ウイルスの遺伝子が濃厚に関わっている。

人が今ここで威張っているのも、ウイルスのお陰という面が大きい。

 

人は、ウイルスに対して、大きな顔ができないのが実態。

 

インフルエンザワクチンは、有効だろうか。

インフルエンザの死亡率は大幅に低下したのだろうか。

 

なんと1日50人以上「インフル死者」が日本で急増する不気味 怖いのは新型コロナだけじゃない (2ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

上記の記事から言えることは、流行に左右されて、ワクチンの効き目ははっきりしないのではないだろうか。

 

一方、新型コロナでは、

実際のファイザー社の臨床試験では、ワクチンを打たなかった人1万8325人のうち162人(0.88%)が発症したのに対し、ワクチンを打った1万8198人のうち発症したのは8人(0.04%)でした。これに、それぞれの人の接種後の観察期間を考慮し、効果を計算しています。

 

ワクチンを打った人は、健康に気を付ける人たちだろう、普段から慎重に行動しているはずだ。また、ワクチンを打たなかった人たちは、不安から症状が出やすいともいえる。

 

0.88%と0.04%、この違いは思いのほか小さい可能性もある。

それにしても、発症が0.88%とは。

大阪の人口は約260万人。一日の発症者が1000名とすると、30日で3万人。人口の約1%になる。ファイザー社の臨床試験場所の新型コロナウイルスの密度は分からないが、大阪と同程度と仮定すると、だいたい同じ数値になっている。

ワクチンを打てば、これが20分の1になるかもしれないと、期待されている。

 

ウイルスは、変異を重ねて、そのうちに、宿主との安定した関係をつくっていくだろう。

人体に共生しているウイルスは種類も数も無数だ。

 

インフルエンザと違い、新型コロナのウイルスは、

重症化しやすい面がある。おまけに、治療法がない。対症療法だけ。

喉や鼻などの上気道だけの炎症でおさまれば、インフルエンザと同じ程度の危険性。

 

しかし、体力低下や既往症がある人では、インフルエンザと同様に重症化しやすい。

違うのは、上気道から体内に潜り込む、感染力が強いのだろう。

 

ワクチンがどこまで有効だろうか。

今後も、感染者を早期に見つけて隔離するしかないだろう。