数億年かなたの銀河。
とても美しい。
この宇宙は、現在、
地球から果てまで、464億年と言われている。
誕生からは138億年。
今も光速以上の速さで膨張を続けている。
銀河の数は、10兆以上あるらしい。
天の川銀河にある恒星の数よりも多い。
数億年かなたの銀河。
もし、数億年前に、知的生命体がいたとしても、
今も生き延びているかどうか、
おそらく、死滅しているだろう。
それとも、進化か退化して、別の生きものになって
生き延びているだろうか。
もし、文明があったとしても、
全く異なるものになっているだろう。
環境の大変化に、
生きものは対応できない。
たとえ、科学や技術が発達していても、
生きものである限り、限界がある。
生きものは、環境との間に境界がある。
皮膚などのバリアー。
バリアーがないと、生体維持が難しい。
しかし、バリアーがあるから、
自他を融合するのが不可能になる。
個として切り離されては、長寿は不可能。
せめて、遺伝子を残すくらいだろう。
遺伝子を再生可能状態で、岩石に閉じ込めれば、
宇宙空間を数億年の間、旅することも可能かもしれない。
もし、それができれば、
生き延びることも可能だが。
個である限り、
自分や私や自我からの解放は不可能。
自分という狭い牢獄から抜け出すには、
死しかない。
人にとって死が救いとなる理由。
死は、人生における最後のご褒美ともいえる。