昨日見た、下記の記事、 いのちの原理を大切にする社会、という理念は、重要だと思う。
心身や環境の多様性と調和、いのちの弱さ・はかなさ、 という視点を大事にしなくてはいけない。私も同感です。 医療だけではなく、人類社会のあり様の骨格だと思う。
社会を作って生き延びる生きものである人間。 生まれてから死ぬまで社会の中で、人と関わり続けます。
人の脳の処理能力は、精々150名程度の人を正確に認識できる程度です。 数百万年の進化の過程で獲得した能力です。 小集団や地域社会では、それで充分かもしれません。 しかし、特権階級の小集団で、強権的に大集団を支配するには、 明らかに足りない能力です。 AIとロボットが進化しても、人間の能力の代わりができるとは思えません。
人間の脳は、クオリアという個々の固有の特性があり、 それに基づいて認識が行われます。 クオリアのあるAIやロボットは不可能と思います。
私は73歳、老化による衰えと死を実感している。 今の私にとって重要なことは、生きること、食べること、家族との交流。 人類社会のことは遠い現実になりつつ、 この世から距離を置きたい心境です。 しかし、社会から逃れることはできません。
私には、収入、経済、名誉、出世、成功など、ほぼ無関係です。 あるもので充分に満足・幸せです。 欲しいものはありません。 そういう特殊な立場から見ていると、 現役世代の生き方は、とても奇妙に思えます。 どうでもいいことにあくせく一生懸命に価値を見出そうとしていると感じられます。
人生で生きがいとなる幸せや価値は、 人との交流や繋がりの中にあります。 努力した結果、大きな成果や収入があったとしても、 それをどのように仲間や社会に還元するのか、それが重要です。 皆で一緒になって成果を味わい楽しむのが基本です。 一人で味わうことはむなしいのです。
世の人々は、善い生き方が分からなくなっているのが、21世紀の特徴でしょう。 競争はいいことです。しかし、成果の独り占めは良くないでしょう。 お金を稼ぐのはいいことです。しかし、稼いだお金は関係した皆で使うことがポイントです。
GDP成長至上主義などの狭い考えがはびこっている。コロナよりも危険です。
未来を考えるとき、やはり、教育が一番重要です。 特に、民主主義の実践を幼い頃から体験させるのが必須だと思う。 リーダーを育てるには、これしかないでしょう。
今の日本を考えると、学校教育の遅れが、大問題。
生き方というのは、子どもの頃からの経験が大きいと、私は思う。