知人が不幸な目にあったとき、
どのような声かけがいいのだろう。
すごく親しい間柄なら、
「おまえ良かったね」
「幸運、おめでとう」
とか、言えるのだが。
そんなに親しくない場合は、
「お大事に」
「ご自愛ください」
「安心して、養生してください」
くらいしか言えないだろう。
私は、先輩から、
「お気の毒に」と言われたことがある。
天使の発病のとき。
その言葉に、
大変な落胆を感じた。
気の毒さはない、と感じていたからだ。
むしろ、幸運とさえ思っていた。
人生経験が豊富な先輩なのだが。
ああ、この人は、経験が乏しいな。と感じた。
交通事故で重度障害や、
植物状態になる。
これは、大変な出来事だ。
もし、小さい子どもを育てているときなら、
生活の苦労が並みではない。
こういう場合の声かけは、
慎重にしないといけないだろう。
安易な気休めが言えない。
突き放しての言葉を言ってはいけない。
相手の気持ちに寄り添わないといけないのだが、
それが難しい。
もし、愛する人が死んだりしたら、
慰めようもないだろう。
言葉もかけられない。
私の人生、
今までに不幸を経験していない。
だから、不幸がよく分からないところがある。
推測はできるが。
葬儀も楽しく、というのが、
私の生き方なのだが。
過去、楽しい葬儀に出会ったことがない。
だから、せめて、私の葬儀だけは楽しくやって欲しいのだが。
喜んで送って欲しいのだが。
気持ちいい死だから。
まだ、死の予感はないが。