死んだ後、自分の足跡(業績)を残したい、

と思う人は多い。

 

私は、むしろ、自分を消したいと思う。

ただし、子どもたちの思い出まで奪わないが。

 

この件を考えるとき、いつも思うのが、

下記の出来事。

https://ameblo.jp/ringokoringo2/entry-12379452299.html

 

23歳の若者が切腹した。

実に見事な死に方。

後世への土産。

武士のかがみのような人。

 

彼は、それでいいだろうか。

 

私は、そう思わない。

生き延びた方が良かったと思う。

家族に迷惑がかかるだろう。

お家断絶となるかもしれない。

それでも、生き延びる方が賢いと思う。

 

生きている間に、立派な業績を上げた人は、

本人が望まなくても、

周囲の関係者が記録を残すだろう。

例えば、田中正造さんのように。

あるいは、西田信春さんのように。

 

しかし、普通の人は、

大したことをやっていない。

そういう人が大多数。

私もその一人。

 

偉業をなすのは、通常、

一人の力だけではない。

多くの仲間がいる。

 

自分の足跡は、

きれいに消す。

それが、死に臨む普通の人の姿勢だろう。