今朝の新聞。
山中伸弥さんへのインタビュー記事が光る。
「1万年後、今を振り返る知的生命体が地球に残っていれば、
2030年、2040年くらいがターニングポイントだったね。と
思うかも知れません」
「今は山頂で、どちらに転んでもおかしくない状況だと思っています。
・・・いったん決まると逆戻りはとても難しいでしょう」
読後の印象。山中さんは、相当に心配しているようだ。
私も心配、というよりも悲観している。
72年生きてきて、分かることが多い。
生命科学の進歩で、寿命が伸びて、
さあ、それで幸せになれるか。
大問題が起こるだろう。
まさか、22世紀にも、お金があるとは思わないが。
まさか、お金で寿命が買えるようになったら、
解決不能な状況となる。
22世紀初頭に、人類社会は人口減少へと向かい始める。
しかし、寿命が伸びれば、人口減でも、どうしようもない。
日本社会を見ていて、
学校はあるが、良い教師は希少。
従って、子どもたちの教育は、なされていない。
自分の頭で考えるなど、とても不可能なこと。
精神的な自立ができていない成人が、過半数。
選挙で、候補者に魅力がない。
投票する人たちも、手がかりがない。
選挙が機能しないのは、
政治家になろうとする若者が少ないことが、一番の原因。
よい指導者が育たない風土になっている。
日本の将来を考えると、
とても、悲観的になってしまう。
上記は4年前のブログ。
今も状況は同じ。
むしろ、さらに悪化している。
人類社会に解決不能な問題が多発している。
22世紀を迎えられるか、それさえも、はっきりしない。
今の若者たちに同情する。
悪い時代に生まれてきた、と。
これからの良い可能性として、
若者たちの反乱が、どのように起こるか。
格差問題が大きなテーマになるだろう。
高校生くらいの世代が、
世界一斉に反乱を起こせば、
世の中が変わるかもしれない。
ネット時代なので、可能なのだが。