人は何回会うと、本性が分かるものだろう。

 

人の出会いで、まず気を付けなくてはいけないのは、

犯罪傾向です。

 

平気でうそをつく。

うそをついても、認めない、正当化する人です。

一度、そういう人と交渉した経験がないと、

なかなか、分かりづらいかもしれません。

 

粗暴な人は、すぐに分かります。

言動や情動に出ます。

 

騙そうとする人も、分かりにくい。

そんなに簡単に悟られるようなことはしないからです。

当人は、当たり前のことをしているという感覚です。

ただの商売、仕事と思っている。

悪い事をしている自覚はない。

 

人の本性が出るのは、理性が働かない状況の時らしい。

人格や気質がむき出しになる。

興奮して怒っているとき、窮状に陥ったとき、

大損をして動転しているとき。など。

 

自分の失敗を他人に転嫁して、他人を異常に攻撃するとか。

騙された、憎む、恨むの情動が激しいとか。

 

一般に、性格は、この社会で適応していくために

当人が身に着けた態度や行動様式なので、

いくらでも変えることができる。

暗い性格から明るい性格へ。

引きこもりから社交的に。

努力しだいで変化できる。

演劇などを体験するのが、一番たやすい性格を変え方でしょうか。

 

理性が発達成長すると、人は理性で動くようになる。

言行一致です。

表の顔や裏の顔を使い分ける二面性なども、消えます。

おべっかやへつらいもなくなります。

 

ありのままの自分で満足するようになれば、

虚勢を張ったり、自分を偉く見せようとしなくなる。

 

もし、ある程度の年配の方が、

地位などの社会的威勢を誇大に意識する態度を見せるなら、

その人の幼児性が、あからさまになっているのだと思います。

幼児は、身辺の大人から特別扱いされるのを、好むものだからです。

たぶん、幼児期に大切に育てられなかったのかもしれません。

権威などに弱い人も同じでしょうか。

自尊感情の形成が不十分なのでしょう。