老人の楽しみは、若い頃とまるで違う。

 

若者の楽しみは、冒険や新しい挑戦。

新たな地平を切り開くことにある。

 

しかし、老人は、宝物の山に埋もれている。

過去の体験という宝庫。

過去を振り返る追体験、

楽しいことが何度も味わえる。

繰り返し飽きるほどしても、まだ新鮮な体験や冒険。

そんな思い出が多いほど、人生が幸せだったという証しだろう。

 

一つの大河小説が完結した。というのが、

老人の実感だろうか。

もはや、エピローグが残るだけ。

新たに付け加えるものはない。

新しい体験は不要な感じさえする。

過去の整理だけで忙しい。

 

だから、外に出ようとする気持ちが湧かない。

散歩と買い物は止めるわけにはいかないが。

 

今日も近くのまちで面白いイベントがある。

「避難の権利」を求める全国避難者の会の年会がある。

東電原発事故から8年、避難者たちの生き方は様々だが、

国や東電は、避難者など考えていない。

 

ここに、老人が一人、幸せであるが、

外の世界は、幸せに満ちているわけではない。

 

イベント会場は、車で1時間かかる。

往復2時間では、とても行く気になれない。

行く代わりに、原発避難白書(2015年)をネットで注文した。

 

私の老後、体験はできないから、せめて、

世界を眺めることぐらい。

昨日では、小塩さんの下記がブログが面白い。

https://ameblo.jp/koshioheikuroh/entry-12457457733.html?frm=theme

日本経済の先行きへの悲観論だが。