ビッグデータのお陰で、新しい学問分野が生まれた。

社会を変える可能性。

 

人が集まり集団をつくる。

会社も組織も団体も地域社会も人の集団。

 

どのような組織のあり方が、

組織としての活力が高まり、

アイデアは生まれやすく、

かつアイデアが実現されやすくなるか。

つまり、集団としてのパフォーマンスが向上するのか。

 

そういう研究がデータで実証されるようになった。

 

現在得られた知見によると、

ピラミッド型組織は、よくない。

つまり、個々人の潜在力を使えないだけでなく、

集団としてのパフォーマンスが劣るという。

 

組織の大方針が、上部で決まり、

細部の指針が各レベルで決められ、

書類が上から下まで降りてきて、

会議(対等な立場の討議ではなく、情報の共有と周知徹底)が各部署で開かれる。

多くの会議は、全員参加。

ものごとは決めるのも煩雑。

実行はさらに煩雑。

結果も下から上へと上げられるが、

方針転換は難しい。

何よりも、時間がかかる。

 

上も下もないフラットな組織が考えられる。

どんな集団であれ、

外部からの変な圧力がなければ、

リーダーは自然に決まる。

 

リーダーになるのは、大体決まっている。

まず、人の話を良く聞く人。

好奇心をもって、多様な意見に開かれている人。

当然、対立する意見をまとめる能力がある。

言うことと行いが乖離してない。

そして、誠実でないと信頼を得られない。

人のアイデアを受け入れるのもリーダーは早い。

 

パフォーマンスに優れている組織は、

構成員の間に、意思疎通が豊か。

従って、派閥や足の引っ張り合いなどは生じない。

互いに、プラスになる付き合いとなる。

 

当たり前のことだけど、

それが、データによって、確かめられたことがすごい。

 

ダメな組織は、

派閥がある。

いじめなどの陰湿な問題がある。

出る杭は打たれるというような風土がある。

 

要するに日本の伝統的組織は、

イノベーションが起こりにくい集団となっている。

 

つづく