今、日本の地域社会で、

もっとも重要な情報は何だろう。

 

内閣府の世論調査では、生活の満足度は高い。

(約70%の人が満足)

しかし、仕事に生きがいを感じている人は少ないだろう。

 

もっとやりがいのある仕事をしたい、と思っているはず。

収入の多寡よりも、生きがいのある仕事。

 

持ち家があり、地域社会で暮らせば、そんなに高収入でなくてもやっていける。

近年、子育てに公的補助がでるので、

シングルマザーでもなんとかやっていける。

しかし、結婚や出産の数は増えていないが。

 

求人情報を見ていると、

いろいろある。

 

当地は、製造業が盛んな地域なので、

工場内作業が多い。多くは契約社員。

それ以外、コンビニや介護・福祉施設の求人が目立つ。

いずれも、使い捨てのような印象。

若者のキャリアアップにつながる仕事が少ない。

 

私の20代は、職歴約20で、フリーター。

いい仕事に就いたことがない。

いい仕事とは、一生続けられる仕事。

つまり、経験を積み重ねることで特殊技能で熟練に達する仕事。

 

例えば、営業やセールスの仕事を考える。

熟練するとは、端的に言って、商品知識・技能の習得だろう。

建設関係なら、素材や資材や工法。

昔はだいたい伝統的技法があった。

今、変化が激しい。

10年前に普通であったことでも、使えなくなっている。

これでは熟練できないだろう。

 

現在、多くの商品は、工場で作られる。

規格品だが、変化が激しい。

 

昨日のブログを見ていたら、

日本の大学で、コンピューターサイエンスを教える所が少ない。

従って、高度な技術者を養成できない。

比較的簡単は技術を教える専門学校は多いが、

大きなプロジェクトを扱える専門家は少ないとあった。

例えばベトナムに行っても、現地の大学を出た人の方が、優れている。

日本の大学は、今の進歩に取り残されている。とあった。

 

それほど、時代の変化が激しい。

商品など、毎年変わるような時代。

これでは営業などできないだろう。

いくら、覚えても、すぐに役立たなくなる。

商品知識を積み重ねることができない。

 

現在の顧客は、スマホで簡単に注文できる。

売り手の方も、スマホで写真つきで解説する。

個別訪問のセールスは不要になりつつある。

営業職も不要になりつつある。

 

今の若者たちにとっての仕事は、

使い捨てのような価値しかない。

給与などの待遇も期待できない。

簡単に首を切られ、簡単に離職する。

 

対人関係の求人、

例えば、福祉施設などの介護職。

重要な仕事だが、これも給与が安い。

資格を取ったとしても、昇給はわずか。

待遇改善は、これからも望めないだろう。

 

地域課題はたくさんあるが、

コミュニティビジネスは、いずれも大変なので、やる人が少ない。

若者にやれと言っても、年配者でもやろうとしない。

 

地域社会で、もっとも重要な情報とは、

生きがいのある仕事についての情報。だと

私は思う。