イーデス・ハンソンさんがアムネスティ日本支部長のころ、
講演を聞いたことがある。
和歌山の片田舎に引っ越しての苦労話など。
山中の道、夜間は真っ暗で何も見えない。
もちろん街灯はない。
しかし、上を見上げてあるけば、
道が分かると話していた。
なるほど、足元が見えないときは、
上を見上げればいいのか。
樹上には空が見える。
木々が茂った間に、細い一線の道が見えるという。
おもしろい体験だと、
私は感心した。
それからの私も、
現在の道が見えないとき、
未来の空を見るようになった。