先がない老人(私のように)は、威勢のいいことが言えない。
身体を張ってリーダーシップなんて、とても無理。
せいぜい、小声で若者を応援するくらい。
三谷幸喜のありふれた生活931(朝日連載)に
大型新人「中井貴一さん」。
57歳で初めてミュージカルに挑戦。
そして大成功。という記事。
舞台俳優は、全身全霊で全力疾走。
満足も大きいが、疲れる仕事。
中井貴一さんはすごいと思う。
「拍手という花束のために」加藤昌史著
この本も強烈。
キャラメルボックスについて書いてある。
キャラメルボックスについては、下記。
http://www.caramelbox.com/about/
劇団が生まれて約34年。
エンターテインメント・ファンタジーが売りもの。
約100名の劇団を総指揮するのが、
加藤昌史さん。
7000円のチケットを買って遠方から劇場に訪れる
お客さんをもてなすために、全力で、まさに奮闘している。
涙ぐましい。
そこまでしなくてはいけないのか。
日本は文化への公的支援が貧しい国。
逆境の中で頑張っている。
劇団員の収入が書いてあった。
30代後半で、公演のギャラが約35万円。
その他、DVDやCDなどグッズ販売の印税が、約50万円。
合計で月収は85万円くらいだという。
(2005年の本なので、今はもう少し多いだろう)
この劇団は、すごい、とあらためて感じた。
劇団四季と同じレベルらしい。
公演DVDを100回見るよりも、劇場で一回観る方が、
感動は、はるかに大きい。という。
舞台公演は、音楽を含め総合芸術。
同じことは二度とできない。
舞台にかける役者やスタッフたちの気概を実感するには、
現場に行かなくてはダメだろう。
加藤昌史さんのアイデア、情熱、行動力に
私は、感服。
万人の人を喜ばせ、楽しくさせ、幸せにする。
すばらしい生き方。
今を生きる偉人のひとりだろう。
老人には、効きすぎる薬。