我が家の毎朝の恒例行事。

日本中でも、珍しいだろう。

 

天使(娘)がにこにこしながら、

妻(娘の母)が起きてくるのを待っている。

このニコニコ顔が特別にいい。

この世で最高の喜びの表出のような。

肩をふるわせて。

 

「まだかな、まだかな」と言いながら。

そして、

顔を見るなり、すぐに放つ言葉が、

「うんちが出たよ」

「見てみて」

 

7年前、退院して我が家に帰り。

数年間は、排便のコントロールがうまくいかなかった。

一週間も続く便秘。

たまの大便は、巨大バナナが二~三本。

 

ときに、夜中にするのが大変。

ベットに寝たままの排出なので、

パジャマを脱がせて、

リハビリパンツを切り裂き。

横向きにして、尿パットからこぼれないように便を取り。

便だけトイレで流し。

新聞紙を何枚も敷いて、

お尻を洗浄する。

あたたかいタオル(古いもの)を数枚使う。

それから起こして(介助)、

ポータブルに座らせて、残りの排便や尿。

 

着替えやら、ビニールシーツ交換など、

だいたい、30分はかかる。

これを真夜中にする。

妻も私もくたびれる。

 

2年前から、下剤を変えた。

朝晩の酸化マグネシウム。

そして、朝食時の水分量もコップ3杯に。

すると、便通が改善した。

 

天使にとって、

大便が出るのは、

とてもうれしいこと。

安心できる。

 

今も、「うんこ」と言って、ポータブルに座り、

「いっぱい出たよ」と

私に声をかけた。

ちょうど、7時50分。

朝ドラを楽しみにしているから、

急いで、おしりふきをしないと。