昨晩のファミリヒストリー(NHK)、堺正章さんがゲスト。

正章さんは、私と同年。

 

正章の父、堺駿二さんが、すばらしい。

テレビでお馴染みの顔だった。

昭和43年に舞台上で死去。

享年54歳という。

 

駿二さんの人生と人柄が、

とりわけ、すばらしい。

11歳で学校を止め、新派に入る。

子役から下積みが長い。

戦争中は、劇の仕事がなく、旅館の下働きなど。

戦後は活躍したが、

常に謙虚で、上にも下にも誠実で、

分限をわきまえる生き方を貫いたという。

 

なかなかできる生き方ではない。

子育ての余裕がなく、

正章さんは、父のことをよく知らなかったという。

 

役者は舞台の上で死ぬのが本望というが、

それを実現した人だ。

 

おもてもうらもない人だった。と

駿二さんの知人たちは語っていた。

 

私には、到底できない生き方。