世の中の面倒なことは、
自分以外の誰かがやってくれるのが、一番楽。
皆が等しく思っている常識だろう。
面倒ごとには、3Kの職場もある。
きつい、汚い、危険、
共通するのは、きつい割りに給与が安い。
介護なども含まれるかもしれない。
面倒な仕事で、見返りが少ない職業に、
政治家も入るかもしれない。
親の地盤や、団体などの支援があり、当選が楽で、
上からの指示を守ればいいというような立場の人を除き、
大概の議員や候補者たちは、冷遇の人生が多い。
それでもやっているのは、
こころざしがあるからだろう。
この世を少しでも良くしたいという思い。
政治家以外に多くの人も、
自分が苦労するのはイヤだが、
この社会を良くしたいという気持ちは持っている。
しかし、現実の複雑さや錯綜とした情報に邪魔され、
明確な考えをもって行動を起こすまでには至らない。
長いものには巻かれよ、
とりあえずは、様子見か、保身が大事。
先日、民主主義は世界平和に役立っているのか、
むしろ、強権政治の方が治安やテロに有効では、という意見があった。
民主主義は、一人ひとりの自覚、自立、行動が求められる、
とても面倒なシステム。
考えないで流れに従う、強いものには逆らわない、
そういう精神で動く人を考慮していない。
お金の誘惑で一票を投じるような主権者・有権者を
認めていない制度。
だから、民主主義が機能するには、
賢い有権者が前提。
しかし、現実、その条件は満たされていない。
我が国でも自立した有権者は少数派。
選挙は、人気投票に近い。
従って、選ばれる人も、優れた人が少ない。
日本の場合は、
政治家だけでなく、官僚にも問題が多い。
学歴やペーパー試験だけで選ばれる公務員。
多くは新卒採用。
社会経験が乏しい。
だが、プライドだけは異常に高い。
ものごとを知らないけど、自分はできると思い込んでいる。
こういう人たちは、人の意見を聞こうとしない。
上司や仲間の意見は聞くけど。
行政の審議会に参加すると、
政策決定に至る過程が良く分かる。
まず、真剣な議論の場がない。
異論は最初から排除されている。
官僚の思い込みのままに議事が進む。
公務員はだいたい、どこも似ている。
学校の教員も、社会経験が乏しい。
だから、多様な家庭事情が理解できない。
世界を見渡して、
民主主義が成功している例は少ない。
ダメな政治家よりも、
エリートらしい政治家に任せた方が良いのではないか。
強権政治の方がいいのではないか。
そういう意見が出てくるのも、もっともかもしれない。
民主主義実現には、子どもたちが自立した主権者に育つように、
学校教育での実践が不可欠だ。
小学低学年から子どもたちの自主的取り組みを多数実践させること。
大人は脇役で、子どもに多様な経験(失敗が大切)を促し、見守る。
中学ともなると、いじめ問題くらいは生徒たちが自主的に解決できるまでに、
民主主義の実践体験を深めることが可能。
それには、子どもたちが自由に意見表明できることが大前提。
勿論、教師たちも自由に意見が言える職場環境にしないと。
どの学校も、のびのび、ハキハキ、個性を伸ばす、という方針を掲げているが、
現実は真反対。
子どもたちは教師に従順。
まるで、大人たちが上司や偉い人に従うように。
教師たちも上司に弱い。
私の出身中学のPTAだより。
将来の夢を自由に書いたという。
https://ameblo.jp/ringokoringo2/entry-12372294623.html
今、私が一番気になるのが、
日本の将来。
子どもたちの自主性が育たなくては、日本の未来が心配になる。