12歳年上の友人がいた。

一人暮らしで、親戚は遠方の弟家族だけ。

数年に一回くらい会う付き合いとか。

 

80過ぎて、一人暮らしが困難になり、

数年前、老人ホームに入居した。

そこで2年ほど暮らして死去。

 

私の娘(天使)が発病する前は、

年に数回、夫婦で訪問しておしゃべりしていたが、

天使の介護が始まり、訪問回数は減った。

私の家から車で30分のところに住んでいた。

 

読書と詩作と音楽鑑賞(クラシック)が趣味。

友人は多くない。(私と同程度に変人)

近所に碁友達が一人いたが。

 

パソコンを使っていたので、

ネットで発信することをたびたび勧めた。

ネットで情報収集したり、

ユーチューブで音楽鑑賞もいいよと。

頑固なので、うんと言わない。

自分の人生はこれでいいと思っているようだった。

 

10年以上前から、ヘルパーさんが週3回来ていた。

食事や買い物や掃除を任せていた。

だから、

近い将来、老人ホームに入るだろうと、私は思っていた。

その時は、良いホームを探してあげようと。

 

しかし、ホームの相談はなかった。

弟さんが世話したという。

ホームに入居後、私は何度か訪問した。

 

月18万円くらいのホーム。

個室だが、食事は良いと言えない。

職員の仕事ぶりを観察して、よい印象はない。

施設内のデイサービスなどは最低。

こんな酷いところもあるのかと変に感心した。

 

天使がデイサービスを利用しているし、

両親の介護を10年以上経験したので、

私は、ある程度、介護や福祉の現場を知っている。

しかし、多くの人は、肉親が利用しないと、知る機会がない。

 

上記の私の友人も、ホームに入る前に、

諸施設について情報収集したような感じはなかった。

すべて、白紙委任したのだろう。

それが残念でしかたない。

 

友人の場合、お金には不自由なしだった。

いくらでも良いところに入居できたのだから。