「ゴドーを待った日々」安堂伸也著を読んでいる。

青春の日々が鮮明に書いてある。

読みながら、私も同じ場にいる興奮と感激。

 

1952年、あこがれのパリ。

1953年2月5日、バビロン座で

「ゴドーを待ちながら」の初演に出会う。

 

ベケットは1906年、ダブリン生まれ。

英語、フランス語、イタリア語のマスター。

1937年以降はフランスに定住して創作活動。

ジョイスやプルーストの影響を受けて、

ベケットの描く世界は、内面の意識の流れの出来事が多い。

 

私たちひとは死すべきもの。

生は限りなく楽しく、魅力的であるが、

ただ、むなしい。

 

しかし、ほんのいっときでも、

歓喜やこころの震え、真実の愛を実感できたら、

それで充分ではないか。と

私は思う。

 

私はフランスに行ったことはないが、

戦後のパリの街を歩いた気分になった。