人は生まれたときは、はだか。
こころもない。
こころのバリアーもない。
自我も個性もない。
成長につれて、個性化が進む。
あなた、ひとりだけの特別な道を切り開く。
誰も代わってくれない、
あなただけの課題やテーマや問題が待ち受ける。
生きるとは、個別化・個性化が進むこと。
恵まれた生育環境で育てば、
あなただけの個性がのびのびと育つかもしれない。
世に受け入れない個性が育つ場合もあるが。
キビシイ環境で育つと、
個性の育ちがゆがめられる恐れ。
順調に成長してゆけば、
個性が花開くかもしれない。
周囲に順応しすぎると、
個性が抑圧されるだろう。
期待どおりの人間に変形されていくことも。
人の性格や好みの大部分は、生育環境で決まる。
環境次第でどのようにも変わる。
犯罪者にも、聖人にもなれる。
人の個性が時代や環境に不適合だと、
生きるのが大変となる。
しかし、生きるのが大変な方が、
いいことは多い。
もし、苦難に押しつぶされなければ。
生きがいや喜びにつながる。
出世や富や名誉などは、
勝負事と同じで、
狙って得られるものではない。
もし、得られるなら、偶然の拾い物と思えばいい。
人の能力には限りがある。
独力でできることは限られる。
賢いとしても、ただそれだけ。
努力したとしても、それだけ。
それ以上にはならない。
あまり個性が強すぎると、
周囲の理解が得られない。
どこかで妥協せざるをえないだろう。
個性化は、自己中心化とも似ている。
自己中心は、本能に近い。
しかし、
社会的動物である人は、社会貢献をしないでは生きていけない。
人が働くこと、活動することは、社会貢献そのもの。
たぶん、死ぬまで社会奉仕するのが、人の一生。
老後の楽しみは、地域づくり、というのが、
人が一番普通にたどる道だろう。