いずれの職場も、無気力組が約60%らしい。

実は、私も、その仲間だった。

 

30年以上前、入社して1年、

当職場で、私の能力は発揮できないと、

明白に悟った。

 

その頃の私は、もう一つ仕事を持っていた。

学習塾。

 

新規開業したばかり。

学習塾を始めるために、両立可能な

主に午前中だけ、週30時間という

当職場を探し出し入社。

 

だから、当職場で、無気力でも良かった。

塾に専念できれば、いいかと。

 

塾も10年やっているうちに、

マンネリとなった。

独りでできることは限りがある。

 

教えるというのは、

単独でできることではない。

生徒たちは各人、あまりにも多様。

教師の得手不得手もある、

多人数での協働作業が不可欠。

 

ある新聞記事に、

教師の紹介があり。

「生徒のこころに火を付ける」のが

教師の使命だと、言う。

 

私も、生徒たちに

火を付けたかったが、

できなかった。

 

私の小さな挫折の一つ。