「15の夏 上と下」佐藤優著。
読み始めたのが9月1日、昨日読み終えた。
18日の間、私も15歳の佐藤君と一緒に、エジプト、スイス、東欧数か国、
そしてソ連を旅してきた実感がする。
この本は、細部が良く書いてある。
読んでいると、景色やその場がありありと見えるようだ。
1975年の東欧やソ連は、おもしろい。
食事がおいしいのがとてもいい。
出会う人々があたたかいのもいい。
ブハラのバザールで食べた大きな揚げ餃子、
私も一緒に食べたような実感。
本の最後に、
高校の先生が語る言葉が、最高。
佐藤君が「社会に出ると妥協が必要で、
好きなことをして食べていくことはできないですよね」と言うと、
先生はこう答えた。
「佐藤君、そんなことはありませんよ。
ほんとうに好きなことをして、食べていけない人を
私は一度も見たことがありません」
71歳の私も同じ思いを抱く。
人生、好きなことをしていれば、食べるのに困ることはない。と
つづく