若い頃、もっと勉強しておけば良かった、と。
後悔する人が多い。
私も勉強しなかった。
10代と20代は、ほぼ、勉強と無縁の生活だった。
高校も大学も籍はあったが、
学生らしいことはしていない。
勉強以外の本。
これも、たくさん読んだと言えない。
今、昔を振り返って、
きちんと学んだことがないのに驚く。
いったい何をしていたのか。
吃音とのたたかい。これは壮絶。
フリーターだったから、転職や仕事もそれなりに苦労。
女性との付き合い(妻のことが中心だが)。
とにかく生活しなくてはいけないから、
そういう苦労はあった。
30代になって、やっと、
勉強らしいことができるようになり。
何とか、まともな道に入れた。
私の学びは、30代から始まったといえる。
遅すぎたとは思わない。
30代から、いろいろと学べた。
人権、数学、人間社会についての探求か。
学ぶと同時に、それを活かす活動。
人権や環境や行政や福祉や教育問題をテーマに動いた。
人は、人生の中で、都合のいい時に学べばいいのではないか、と思う。
若い頃に勉強しなければならない、必然性はない。
むしろ、若い頃に勉強ができ、
自分は優れていると変な優越感が生まれ、
自分よりも優れた人を見る目が曇ってしまう恐れが大きい。
世の中や世界は、充分に広い。
若い頃に頑張って勉強したくらいでは、ほんのわずかの狭さ。
その狭いところに執着する小さい人間になってしまう。
若い頃は、若い頃にしかできない冒険をすべきだと思う。
私のように吃音という大問題があれば、冒険する余裕はないが。
冒険すれば、自分の弱さや無知が良くわかる。
たぶん、それが生きる強みになるだろう。