「つれづれの会」という読書会があった。

山口県徳山市のマツノ書店2階で月2回木曜夜開催。

 

1970年代、私は常連の一人。

その頃は、フリーターで吃音。

読書会でも、言いたいことの1割しか口にできない。

他に意見交換の場が少ない私にとっては、救いの場でもあった。

集まってくる人は、10名から15名くらい。

若い女性が多く、それも魅力だった。

 

あれから40年以上経ち。

現在、どこにも居場所がない若い人が増えている。

学生でもない、正規の仕事もない人々。

閉じこもりの人だけでも100万人になるという。

 

子どもたちは、好奇心にあふれている。

人生や世界は、魅力に満ちている。

毎朝、目が覚めると、

今日はどんな冒険ができるか、

どんなにワクワクする遊びができるか。

楽しい期待で満ちているのが、子どもたち。

 

学ぶことや友達と一緒にする行為も、

自分の能力を高めることばかり。

自分にできることが多くなる、動き回る世界が広くなる。

未来の人生がますます明るくなる。

それが、若者の普通の姿。

 

居場所などは、いくつもある。どこにもある。

どれを選ぶのか、迷うくらいだ。

それが、若者の普通の姿。

 

学校は、おもしろいことばかり。

勉強は遊びよりも面白く、楽しい。

それが、学校の普通の姿。

 

居場所ない若者がいるなんて。

50年前の私のように、

吃音やら何やら、

自分ではどうしようもない問題をいっぱいかかえて。

そんな若者が増えているなんて。

 

この半世紀。

日本は進歩していると言えるだろうか。

戦前よりも暗い時代になっているのだろうか。