松村久さん・お別れ会が昨日あった。
享年85歳、死ぬまで元気だったという。
生涯の記録が、中国新聞2016年の
3月17日から「生きて」12回で連載された。
松村さんの人柄。
私には良くわからないところがあったが、
上記の文を読んで、納得できた。
平成19年12月には、ホテル・オークラで
養老孟司・選考委員代表の挨拶から始まり、
阿川弘之、市川団十郎、桂三枝、小沢昭一さんらと壇上に並んで、
「菊池寛賞」を受賞している。
下記は、私の妄想である。
松村久さんは、菊池寛賞のような晴れ晴れしい栄誉に
無縁の人ではないか。
他人から、いかに思われようが、
自分の感性で動く人ではないかと。
名誉や人気のためにあくせくする人ではない。
ただ、商売に世知は要るが。
菊池寛賞は名誉なことではあるが、
松村さん本人には、かなり迷惑なことではなかったかと。
できれば、辞退したい。
しかし、それも、傲慢すぎる。
商売に悪影響。
それで、仕方なく、受賞されたのだと思う。
以上は、私の勘繰り・邪推の妄想である。
私の尊敬する先輩は、そういう人だった、と
私は思う。
松村さん主催の「つれづれの会」
月2回、木曜夜の読書会。
私も時々参加した。
1970年頃、
つれづれの会に、「豆腐屋の四季」
松下竜一さんが訪れた。
まだ無名の頃。
強烈な印象がある。
松下竜一さんと松村久さん、
似ているなあと思う。
ともに、人生の一途な闘士。
人生の課題を誠実に果たした
尊敬できる先輩である。