今朝の新聞。光る記事は、

オピニオン&フォーラムの高橋源一郎の寄稿。

 

この世、「正しい」と主張する断言が満ちている。

という内容。

麻原さんの主張。

あるいは、戦前の愛国正義。

また、連合赤軍の思想。

等の実例が取り上げられていた。

 

ひとの知性は弱いから、

生まれた境遇や時代や経験から自由にはなりえない。

ひとは客観的に公平に物事を見ることができない。

 

オイラーのような天才(数学や物理の天才)でさえも、

牧師の子供に生まれ、親から受け継いだ信仰を生涯守った。

 

多くの人は、会社や組織に入れば、

そこの習慣や暗黙の取り決めを当然のように受け入れる。

たとえ、過ちや不正が含まれ、隠されていても、

主体的に変えようとする人は少数派。

 

その団体が守ってきた正しさを糾弾したら、

反社会的な異分子として排除される。

これが、常識。

 

町内会や自治会、お役所や企業、

あらゆる場に既成の価値観が強固に根付いている。

だからこそ、社会は安定と言えるのだろうが。

 

とても息苦しいのが、今の社会。

私はリタイアし、社会から距離を置いているので、

少し気楽な身分だが。

 

今を生きる若者たちが、

自由に溌剌と挑戦できるような雰囲気は

感じられない。

大人たちの多くは、否定するだろうが。