日本の生保受給者は、約200万人。

人口の2%に足りない。

 

ヨーロッパの国はもっと多い。

OECD加盟国の平均は、人口の7.4%。

 

公的扶助費のGDPに占める比率は、日本が0,4%。

OECD加盟国の平均は、2,4%。

 
日本は、貧しい人が少ない国ではない。
人口の約20%が経済的に困難な貧困層。
 
日本の場合、生保の申請は当人がする。
貧しくとも、生保の申請をしないで、月3万円くらいで生活する人も多い。
病気しなければ、持ち家があれば、何とかやれる。
医療や介護に迫られて生保に入る。
 
私の友人に、生保はアルコール代という人もいた。
また、生保でパチンコ狂いの人もいる。
 
民生委員は、
生保申請の意見書を書かなくてはいけない。
これがなかなか難しい。
 
市役所の生保担当の職員も、
一人で70名近くかかえているので、
個々人を詳しく把握することはできない。
不正支給が起こるのは、当然。
 
一人ひとり、事情が全く異なる。
月に6万円もらえれば、満足至極という人から、
10万円でも不平不満の人もいる。
 
日本の場合、
貧困層の約2000万人に一律、月6万円支給する
ベーシックインカムが一番だと私は思う。
予算は、2000万人×12ケ月×6万円=約14兆円。
日本は豊かだから、これぐらいは出せるのではないだろうか。
 
これで、生保のようなザル法は不要になるし、
貧困家庭向けの、子育てや教育支援も不要になる。
医療と介護は別だが。
 
生保担当職員が、全員、おもいやりや配慮ができる人ならいいが、
平気で傷付ける人もいる。
学校の教師も、全てが、教育者にふさわしいと云えないのと同様。
こればかりは、リカレントや指導で、人間は変わらない。
人権侵害を公然とできるのが公権力を行使できる立場にいる人たち。
分からないように、バレないようにすればいい。
 
私が民生委員を止めた理由の一つが、この問題。
人に不利益を与えるのは、普通の感覚ではできない。
たとえ、その人に非があったとしても。
 
私の母も、小学校の代用教員を止めた理由の一つが、この問題。
生徒の親から、理不尽な叱責を受けたという。
いくら社会の役に立つことでも、つまらぬことで、けなされれば、
続けるのがいやになる。
 
私の知り合いでも、教師を止めた人が他にもいる。
つまらぬことで苦労する。
それなら止めよう。
 
生保担当の職員は、
人生の導き手にはなれない。
そんな時間もない。
ただ、杓子定規に決められたマニュアルで公権力を行使する。
ただし、そのマニュアルが不完全。
あいまいな領域が多い。
だから、自分の保身が第一。
上司から注意されないように前例だけに頼る。
新しいことはしない。
このやり方が、人権侵害に通じるのだが。
生保担当者も被害者かもしれないが。