時々、人の話を聞きに行く。

講演会など。

一つの分野だけに優れている人の話は、どこかつまらない。

落語や漫才と同じのような気がする。

売り物が決まっているせいだと感じる。

得意なことをおもしろく話すだけ。

 

生きることは、幅がとてつもなく広い。

学際的で総合的。こころと身体。

愛や友情や家庭の問題、

さらに、政治や社会全体、地域社会ともかかわる。

 

たいていの人は、役割を狭くし、

生き方を楽にする。

たぶん、周囲の期待もその程度。

まさか、聖人を求めたりしない。

 

もし、殿様が、庶民と同じような生活をするなら、

あまり尊敬されないかもしれない。

雲上人だからこそ、権威がある。

 

今までの人生で参加した講演会で、

この人はすごいと感じたのが、

重信メイさん。

 

生い立ちからの生育環境がすごい。

28年間の無国籍。

それでも、経験からきちんと学んでいる。

その広さと深さと賢さを感じた。

 

もし、メイさんが男性だったら、

生きていないだろう。

男は戦いの先頭に立たなくてはいけない。

 

メイさんのような立場で、

普通に生きるのは、まず不可能。

これからも、難しい状況に陥らないように祈るだけしかできないが。

 

彼女のような広い視野をもっている人は、

できるなら、日本外交で活躍して欲しいが。

 

アラビア語のできる女性でも、

小池さんには少しがっかり。

 

安部さんも、賢いという感じがしない。

そういう私も賢い方ではないが。