福島原発事故による汚染は、東電の発表でチェルノブイリの6分の1いうことだが、

嘘だという研究がたくさんある。

その一つを掲載する。

 

 

福島事故による放射能放出量はチェルノブイリの2倍以上 ――

福島事故による放射性物質の放出量に関する最近の研究動向が示すもの
 
山田耕作 渡辺悦司   2014 年 5 月 16 日

 

福島原発事故による放射性物質の放出量に関して一連の新しい研究が発表さ れている。青山道夫氏(当時気象庁気象研究所)注1らのグループは、2013 年 9 月に刊行された著作で、福島原発事故による放射性核種の放出量・率の検討に 一章を割き、①大気中への放出、②汚染水中への漏出、③海水への直接の流出 を一体として評価するという方法論を提起している[参考文献 1]。さらに、2014 年 4 月には、チャールズ・レスターらによる米国カリフォルニア州政府資源局 沿岸委員会の福島事故による放出量に関する報告書が公表され[参考文献 4]、 事故の規模の比較の際に一般的基準とされるセシウム 137 について見ると、① の大気中への放出量および③の海水への直接放出量に、青山氏らよりさらに大 きな数値を採用している。ただ残念なことに、青山氏らは提示した方法を結論 にまで進めておらず、レスターらは汚染水中への放出②を考慮していない。

 
われわれは青山氏らの方法やレスターらの数字を基に、福島事故による総放 出量を①②③の合計として計算し、チェルノブイリ事故との比較を試みた。そ の結果、福島事故は、政府・マスコミの事故直後からの評価のようにチェルノ ブイリ事故の「約 1 割」「10 分の 1 程度」「1 桁小さい」ものでは決してなく、 チェルノブイリ事故に関する国連科学委員会を含む主要機関のどの推計と比較 してもチェルノブイリ事故を上回り、 2 倍超から 20 数倍の規模であることが明 らかになった。また米ネバダ核実験場での地上核実験の爆発総出力と比較して も、福島の大気中放出量の換算爆発出力は、ネバダの合計を上回り、その 3.6 倍であった。福島県における子どもの甲状腺ガンのアウトブレイクの立ち上が りがチェルノブイリに比べて非常に速いが[参考文献 17]、このことはチェル ノブイリ事故と比べた福島事故による放射性物質の放出量の大きさと関連して いる可能性がある。われわれは、福島事故によるものと考えるほかない健康被 害や人口減少が大規模に現れ始めている現在、あらためて放出量の推計に注目 すべきであると考える。

 

チェルノブイリの2倍から20倍の汚染らしい。

 

詳しくは、下記サイトを。

http://acsir.org/data/20140714_acsir_yamada_watanabe_003.pdf