経産省若手プロジェクト著「不安な個人、立ちすくむ国家」
富山和彦さんの発言を参考にして、
年功序列の一番の問題は、
「高い役職=人間として格が上」という社会通念が
社会の進歩や改革を阻害している。
例えば、会社の社長は偉いという、世間の思い込み。
富山さんが言うには、
「経営者の中で、能力の高い人はすごく少ない」という。
政治の世界を見れば、一目瞭然。
優秀な人は、すごく少ない。
学校の先生たちも、ほぼ同様。
生徒に信頼されていない先生たち。
現在の日本社会のリーダーたち、
能力の高い人は、すごく少ない。
日本社会が改革できない、最大の問題。
それが、年功序列。
東大出身者が、優秀な人たちばかりなら、
日本の政界、官界、経済界も、こんなことにはならないだろう。
1000兆円も借金を積み上げて、先行きが全く見えない。
戦争前と同様なジレンマに陥っている。
20代や30代も若者たちは、本能的に気付いている。
だから、
ギャラップ社(アメリカ)の実施した企業対象の「仕事の熱意度」調査では、
日本は熱意あふれる社員の割合が、わずか6%。
別の調査、「ビジネスパーソン意識調査」株インテージでは、
今の職場にやりがいを感じる人は、約16%。
これが日本社会の現実。