今日の午後、天使(娘)のカット。

近所の美容院。

 

待ち時間の間、

「君たちはどう生きるか」

1937年吉野源三郎の児童向け小説を羽賀翔一氏がマンガ化したもの。

マンガだから40分で読破。

 

感動した。涙も出た。

 

文句なく良い本。誰もがいいと言うだろう。

 

子どもは、大人になっていく。

自己中心の世界から、多元的な視点を身に着ける。

 

私も思春期のあるとき、

夜、布団の中で、思いをめぐらしているとき。

 

私が自分を大切だと感じるように、

世界中の人間の一人ひとり、

皆、それぞれ、自分のことを大切に考えて行動しているのだと、

いうことに、

初めて、気が付いて、

偉大な真理でも発見したような精神の高揚を感じたことを、記憶している。

 

私の思い出の一つ。

 

各人は、自分独自の、人に伝えられない、

言葉では伝えようのない、個性的な世界で生きている。

 

本人でさえも、隅から隅まで知っている訳ではない。

知っているのは、表面のわずか。

当然、他人が分かるのは、もっとわずか。

 

その事実に気付くと、

人は謙虚にならざるをえない。

 

賢い、立派、偉い、勇敢、卑怯、

善も悪も、大きな違いがないことに気づく。

 

生きるというのは、大変な難問に立ち向かうこと。

青春の悩みと、

老いる悩み、

いずれも、大変。