現在、テロ国家の中で、
一番は、アメリカだろう。
アメリカに比べれば、北朝鮮はかわいいものだ。
アメリカが違法行為をしても、国内法で裁かれることはない。
まして、外国の法も通用しない。
アメリカの怖さを、よく知っている国は、中国とロシア。
共に、軍備拡張に余念ない。
アメリカの軍事予算は、表面的には約1兆ドル(約120兆円)。
核兵器改良の予算だけでも年に5兆円を超える。
小型で利便性ある戦術核兵器が完成している。
アメリカは使いたくてうずうずしているのではないだろうか。
北の金さんは怖くてならない。
アメリカがテロ国家と呼ばれるのは、
外国の政変を起こす作戦が多いからだ。
例えば、1948年から1990年の間、
「アメリカ政府はラテンアメリカの少なくとも24ケ国の政府を転覆させた」
「その4つは、アメリカ軍が直接に。3つはCIAが裏で操作して、17つは、その国の軍や警察によるクーデターで」
アメリカが海外に置く基地は、130ケ国に約1千以上。
アフガンとイラクの戦費は、約4兆ドル。
2008年に164万人のアメリカ軍兵を対象に調査が行われ、
その結果「約30万人が、PTSDか重度のうつ病を患っている」
イラク・アフガン戦争は、その後のシリアの内戦につながる。
アメリカ軍により訓練され、武器の供給を受けた集団が内戦の主な原因。
戦争前のイラクも、中東としては平均的な国であった。
シリアも観光客も多く、市民生活は豊かであった。
人口約2200万のうち、660万人が国内難民となり、
約500万人が国外に逃げた。
トルコとEUが対応に苦慮する。
おまけに、クルドの問題が顕在化。
アメリカ軍が朝鮮戦争で投下した爆弾の総量は、
1945年の日本への投下量の4倍を超え、
ベトナム戦争では40倍を超える。
2016年のイギリス、
イラク侵略への関与を独立調査委員会が7年にわたって調べた結果が出た。
イギリスの対応を告発するものだった。
アメリカで、このような公的調査は不可能。
アメリカ軍の責任は問わないことになっている。
中国共産党と同じ論理。
共産党が間違うはずはない。
上記は、「アメリカ 暴力の世紀」
ジョン・W・ダワー著から多く引用している。
著者は、2000年ピューリッツアー賞受賞者。
「自国アメリカは、どのような歴史を歩んで現在のような暴力的は
超軍事大国になってしまったのか」という疑問に答える著書。